レース展開予想って何?展開予想をする時のコツについて詳しく紹介!
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レース展開予想とは?
競馬には予想に必要な多くの要素、ファクターがあります。競走馬の血統や過去の成績、当日のオッズや馬場状態に、パドックでのその日のコンディションなど人ぞれぞれ注目するポイントは異なります。
中でも特に重要視されているのが、レースの展開を予想することです。
ペースは速くなるのか、それとも遅くなるのか…出走する競走馬の脚質によってその都度変わってくるので、毎回しっかりと予想することが必要になります。
競走馬の脚質を入力するだけで、ペースを表示してくれるアプリが登場していたり、展開に注目して情報を公開している予想サイトも多く、競馬予想においてレース展開がどれだけ重要なのかが分かります。
展開次第では人気馬が馬券外に沈むこともあり、逆に下位人気馬が好走するパターンもあります。
その為、展開予想をすることは回収率アップには必須と言えるかもしれません。
そこで、今回の記事では競馬の展開予想をする時のコツを紹介していきたいと思います。
競馬初心者ならコースと距離を絞る
競馬初心者には対象とするコースと距離を絞ることこそが展開予想最大のコツと言っても過言ではないでしょう。
いきなりあり得る展開をあれこれ全て考えても頭が混乱してしまうだけなので、まずはとことん絞ってから予想の練習を始めるのが、レース展開に限らず基本になっています。
コースと距離を絞ってから展開予想に慣れるのはメリットも多いので、競馬初心者だけじゃなく展開予想が初めてという競馬愛好家の方にもお勧めです。
コースと距離を絞れば展開予想がやりやすくなる
もしコースも距離も絞らずにレースの展開予想をやってしまうと、難易度がかなり上がってしまうので初めのうちはお勧めできません。
同じ出走馬のラインナップでも、コースや距離が違えばペース配分をはじめとするレース展開は全く異なるため、毎回イチから予想をしなけれなならなくなる為です。
ましてや、芝とダートだとか障害競走と通常競走だとか、極端に違うレースに手を出してしまった日には、展開に対する考え方すら変わってくるので、予想は困難を極めます。
一方、コースと距離を一定に決めてレースを絞った展開予想を続けていれば、似たような出走馬のラインナップになった場合、前回の結果も踏まえた予想が出来るため精度が上がります。
展開予想をするなら、ころころと主戦場を変えるよりも思い切ってコースと距離を絞るのが重要なコツになります。
展開予想の判断材料を減らす
最初からコースや距離もバラバラな全てのレースを見ていると、競馬場や距離と出走馬の相性などと言った癖の部分で、馬の評価がブレて展開予想が全て全く違う方向に行ってしまいがちです。
また、以前にもあった出走馬のラインナップでも全くちがう結果が出やすくなり、レースを振り返って何が悪かったのかも判断し辛くなってしまいます。
このような予想のブレを減らすためにも、判断材料とする要素の数は抑えるのが展開予想におけるコツなのです。
慣れてきたらレース結果だけではなくコースの特徴を知る
コースと距離を絞って展開予想を行うことに慣れてきたら、単体のレースではなく、そのコースと距離ではどういうことが起こりやすいのか、傾向やパターンを整理していきましょう。
特定の枠に入った差し馬は殆どのレースで良く伸びてくるとか、特定頭数の逃げ馬がいるレースでは毎回決まった展開になっているなど、小さなことでも特徴を見るけられれば予想の精度が上がる上に手間も少なくなります。
このとき、理由も見つけられるとより正確さは高まります。
例えば、特定枠に入った馬が伸びない原因はスタート直後にアル坂のせいだとすると、物理的な要因なので基本的に出走馬が変わってもどうこうなることではなく、かなり精度の高い判断材料です。
選んだコースと距離における展開のパターンを掴んでコースの特徴を知ることも、展開予想における重要なコツだと言えます。
得意なコースと距離の組み合わせを一つでも持てば応用が利く
1つでもレースのパターンを深く知っているコースと距離の組み合わせがあれば、前例のない出走馬ラインナップやコース・距離が異なるレースの展開予想でも、得た知識を活かすことができます。
逃げ馬が2~5頭いずれの展開も良く知っているなら、突然7頭も8頭も逃げ馬のいるレースが出てきたとしても情報が一切無いよりはパターンも読みやすいです。
レースが左右される要素を知って展開予想に活かす
展開予想をする上でのコツは、レースの行方を左右するような要素を知っておくことです。
何故レース展開が変わるのか、その要因を知っていなければ予想することなどできません。
以下ではレースを左右する要因について紹介していきます。
出走馬の脚質分布はレースのペースなどに影響する
レースに出走する馬たちの脚質、つまり逃げ・先行・差し・追いという4タイプの特性が、どのような分布になっているかはペースに強く影響します。
例えば、逃げ馬が1頭や2頭しかいないレースはスローペースになりやすいといった具合で、全体的にタイム傾向やレース運びは脚質分布で大きく変わります。
展開予想をする上でかなり重要になってくるので、必ず全出走馬の脚質をチェックしておきましょう。
とはいえ、実際に脚質を自ら見抜くのは意外と大変で、イチから判定するにはあらゆるタイムのデータを持ち合わせていないと厳しいです。
脚質を判断する材料に乏しい場合は、素直に予想紙などの総評を活用するのも手だと思います。
枠順によってスタート直後の動き方が全く異なる
外枠や内枠、もっと言えば1つ出走する枠が違うだけで、同じ馬でもスタート直後の動き方は全く変わってきます。
例えば先行タイプの馬が外枠スタートになると、第1カーブまでの距離が他の出走馬より少し遠いのに先頭集団を狙わなければならず、無理に走ってスタミナを早々と切らしてしまうなどと言った具合です。
競馬場によっては内枠と外枠の距離が通常よりも大きく離れていた李、カーブの角度によっては内枠の馬がスピードを無理に落とさせられるなど、セオリーが通用しないパターンもあります。
また、隣同士となっている馬の実力さによってもレース展開に違いが見られるなど、枠順と展開予想は切っても切れない関係なのです。
脚質分布と並んで重要項目なので、普段から枠にも注目して展開予想を行っていきましょう。
最終的な展開の決定権は騎手たちにある
レースの展開予想をする際はついつい馬の方に目を向けてしまいがちですが、実際にどのようなレース運びで走るかについて決定権を持っているのは、あくまで騎手たちだということも忘れてはいけません。
明らかにスローペースで団子状態が続く展開だろうと予測されていても、ある騎手がペースを上げていこうと考えれば、独走やハイペース化など展開を変えてしまえる可能性があるのです。
より正確な展開予想をしようと思ったら、馬だけではなく騎手の性格面などと言った情報も、日ごろから集めておくことが精度向上のコツだと言えます。
コース状態にライン取りを左右されて展開が変わることも
主に悪天候等、コース状態へ不具合が出てくるコンディションではレコードラインや追い抜きラインが変わり、レース展開まで別物になることは珍しくありません。
内枠スタートで先頭についてレコードラインを走れると考えられていた馬が、思わぬ馬場の変化で脚を取られるなどし、大きく出遅れることがあります。
馬場の状態が事前に判明していても状態の良いラインが限定されていれば、そこを走りたいがために馬郡も極端な細さとなり、4・5番手へつけてチャンスをうかがうつもりが先頭に大差をつけられるといった展開もあります。
更には、そこを逆用して敢えてラインを外しつつ先頭へ近づく戦法を取る騎手も出てくるはずです。
こうなってくると、もう明らかに通常のレース展開にはならないでしょう。コース状態がいつもと違う場合は、展開予想もイチから考え直すくらいが理想です。
特定の馬がマークされて妨害に遭うケースも
圧倒的な人気馬や重賞レースでの実績を持つ馬などは、当然ながら厳しいマークを受けつつ走ることになります。
マークされている馬が先行逃げ切りタイプなら、先頭集団に入らないよう最序盤から徹底的な圧力をかけてくるでしょうし、追い差し馬なら終盤で抜け出せないよう馬群へ閉じ込められる等、妨害に遭うケースも少なくありません。
マークされるような馬と騎手は地力も高く、たいていの場合は上手く切り抜けられるのですが、術中に嵌ってしまうとレース展開は大きく変わってきます。
展開予想を行う前に、マークされるような出走馬がいないかチェックしておくことも大事なコツと言えます。
特定の馬がレース展開に合っているか見極めるコツ
特定の馬、例えば馬券にしようと考えている馬が展開に合っているかどうか、つまり勝ちやすい環境かを見極めるコツについて紹介していきます。
いくらレースの展開を左右する要素に明るくても、最終的に勝てる馬が見極められなければ意味がないですし、実際に買い目を予想するうえでここが欠けていたら当たりません。
どんなペースで展開されるレースに強い馬なのかを調べる
特定の馬がどういったペースのレースに向いているのかを知っておけば、その馬にとって勝ちやすいレースを見つけることができます。
判断材料に使うのは、RPCIと呼ばれるレース毎のペースチェンジ指数です。
RPCIはどのようなペースでレースが展開されたのかを示す数字で、50を下回れば下回るほどハイペース、上回るほどスローペースだったという事になります。
実力を見極めたい馬が、どのようなRPCIのレースで好走していたのかを調べることで、馬とペースの相性を細かく知ることができるのです。
RPCIで馬と相性のいいペースをつかむ際のコツとしては、スロー・ミドル・ハイという大まかな区分ではなく、より細かい単位でペースの得意不得意を探すことが挙げられます。
馬によっては、RPCIが55~60のレースで好走しているからスローペース向きの馬だと思ったら、RPCIが60以上の極端なスローペースでは逆に成績を落としていた、という事があるからです。
展開予想をする際、同じスローペースでも極端なものになる可能性がないかをチェックしておくことで、より信頼できる予想が出せるようになると思います。
どのようなコースで好走できる馬なのかを知る
ある馬がどういったコースで好走しているのか、馬場との相性を知ることも展開予想に重要です。
大体の馬は得てして、特定の競馬場もしくは重馬場で好走するなどと言った、コースとの相性を持っています。
特に重馬場で強い馬という事が判明していれば、たまたま路面状態の悪くなったレースでも影響を受けにくいことが予測できるので、意外なねらい目に化けることも往々にしてあります。
このような傾向は血統に対して強く表れると言われているので、1頭でも特定のコースに強い馬を見つけたなら、同じ血統を持つ馬も追って確認するのが良いかもしれません。
最序盤で取れるポジションが馬に相応しいものか考える
どちらかというと展開予想そのもののコツと言えるかもしれませんが、最序盤における馬の動きを1頭ごとに細かく予測することは、展開予想だけではなく勝てる馬なのかを探るうえでも重要なポイントです。
出走馬すべてがスタートから馬群を作り上げるまでの動きを、コンマ何秒単位で予測したことがある人は殆どいないと思いますが、このシミュレーションを行って特定の馬が取れるポジションを知ることは非常に重要です。
例えば、応援している馬が逃げの脚質だったとして、最序盤の動きをしたら馬群に飲み込まれるという展開予想に至った場合、その馬にはとても勝ちにくいレースだという事が判明します。
展開予想というと、どうしても全体でのレース運びに目を向けてしまいがちですが、このような細かいポジショ争いに焦点を当てる方法もあることを知っておくと有利です。
展開予想に競馬予想の全てを求めてはいけない
ここまで様々な展開予想のコツなどを紹介していきましたが、内容を簡潔にまとめると以下のようになります。
- 展開予想が初めてなら特定のコースと距離だけで行うのが効果的
- 特定のコースと距離で得た知識は他の状況にも活かせる
- 出走馬の脚質分布からレース全体のペースを予測できる
- 枠順は展開予想に強く影響するので必ずチェックすべき
- あくまで展開を決めているのは馬ではなく騎手である
- コース状態によってもレース展開は大きく変わる
- マークされるような馬が出走していないか展開予想前に確かめておくと良い
- 予想されるレース展開と各出走馬の相性を知ることは非常に重要
展開予想のコツを知って色んなレースを見ていくと、予測した展開がぴたりとくるようなパターンも出てきて、競馬予想を強くサポートしてくれるでしょう。
しかし、展開予想はあくまでもレースの展開を予想するものであって、出走馬の順位を予想するものではないことに注意が必要です。
なぜか展開予想だけで馬券を買ってしまう人は後を絶ちませんが、「ハイペースな展開が予想されるから、この馬が1着であの馬が2着で、、」とはなりません。
展開予想は、勝ちやすい馬を見定めるために競馬予想のトップバッターを務めるに過ぎず、馬の地力や調子など勘案する通常の予想も外せません。
あくまで下調べという位置づけに近い展開予想に、競馬予想の全てをたくしてしまわないように注意が必要です。
まとめ
今回の記事では、レース展開予想についてご紹介していきました。
過去の成績や血統、調教だけでなく、展開予想もしっかりと行うことができれば、高配当の馬券を狙う事もできるようになるかもしれません。
展開予想について気になった方は是非チェックしてみてください。